ページ開発や運用で画像の遅延読み込みの挙動に悩んでいませんか。
意図どおりに遅延読み込みが動かないと表示崩れやパフォーマンス低下を招き、原因特定に時間がかかることが多いはずです。
この記事ではブラウザの検証ツールやネットワーク監視、スクロール操作を使った実践的なチェック手順をわかりやすく示します。
具体的にはDevToolsのネットワークタブ、リクエスト発火タイミング、loading属性やIntersectionObserverの確認、LighthouseやWebPageTestなどのツール別手順を網羅します。
手順に沿って検証すればリクエストの発火箇所や実装ミス、JavaScriptエラーを効率的に見つけられます。
ブラウザ手動検証からcurlまで幅広く扱うので、実務でそのまま使えるはずです。
続きで各手順を順番に解説していくので、そのまま読み進めてください。
Lazyload確認方法の実践手順
Lazyloadの挙動を確実に確認するには、手順を決めて順に検証することが重要です。
ここではブラウザの検証ツールを中心に、ネットワークやスクロール、属性などを実務的にチェックする方法を解説します。
ブラウザ検証ツール
まずはChromeやEdgeなどのブラウザでデベロッパーツールを開いてください。
Elementsパネルで対象のimg要素やpicture要素を直接確認し、属性やdata属性の有無をチェックします。
ConsoleやSourcesも併せて確認すると、スクリプトの挙動やエラーを見逃しません。
- Elementsで属性確認
- Consoleでエラーログ確認
- Performanceでスナップショット
- Sourcesでスクリプトの読み込み順
ネットワークタブ確認
Networkタブは画像リクエストがいつ発生しているかを視覚的に確認できる最重要ツールです。
フィルタで画像だけ表示し、Disable cacheをオンにして再読み込みすると初期読み込みだけの挙動を把握しやすくなります。
| 列名 | 確認内容 |
|---|---|
| Status | HTTPステータス |
| Size | 転送サイズ |
| Time | リクエスト時間 |
| Initiator | 発火元 |
リクエスト発火タイミング
画像がいつリクエストされるかを確認するには、ページロード直後とスクロール時の差を比較します。
リクエストのタイムスタンプとInitiator情報を見れば、遅延読み込みが適切に働いているか判断できます。
スクロールを高速で行った場合とゆっくり行った場合で発火タイミングが変わらないかもチェックしてください。
loading属性確認
ネイティブのlazy loadingを使っている場合、img要素にloading属性が設定されているか確認します。
loading=”lazy”があるだけでブラウザ側で遅延読み込みされますが、ブラウザ互換性や優先度設定も考慮してください。
サーバーサイドで変換されている場合は、実機でHTMLソースを確認して属性が消えていないかも見てください。
画像プレースホルダ確認
遅延読み込み中に表示されるプレースホルダやスケルトンが意図した見た目になっているかを確認します。
プレースホルダがDOMに存在するか、サイズが保持されているかをElementsパネルで確認するとレイアウトシフトを防げます。
必要に応じて低解像度のLQIPや背景色で視覚的な違和感を減らす実装を検討してください。
スクロール発火確認
Lazyloadはスクロール位置に応じて発火するため、スクロール操作で確実にリクエストが発生するか試します。
手動でスクロールするだけでなく、DevToolsのDevice Modeやタッチイベントでの挙動も確認してください。
視界に入る直前に発火しているか、あるいは入った後に遅れているかを見極めることでチューニングポイントが見えます。
JavaScriptエラー確認
Lazyloadの多くはJavaScriptで制御されているため、Consoleにエラーがないかを必ずチェックします。
エラーがあればObserverの登録失敗やスクリプトの読み込み順の問題が疑われますので、発生箇所を特定して修正してください。
また非同期で読み込まれるスクリプト間の依存関係が崩れていないかも合わせて確認すると安心です。
ブラウザでの手動検証
ここでは開発者ツールを使った手動検証の具体手順を、順を追って分かりやすく説明します。
実際にブラウザを操作しながら確認することで、lazyloadの動作や問題点を直感的に把握できます。
事前準備
検証前にブラウザのキャッシュを無効化し、拡張機能の影響を排除しておくと精度が高まります。
また、テストはシークレットウィンドウや別プロファイルで行うと環境の差分を減らせます。
- シークレットウィンドウ
- キャッシュ無効化
- テスト用ページのURL
- デバイスエミュレーション
- ネットワークスロットリング
ページの読み込み直後と、スクロールにより要素が表示されるタイミングを比較する準備もしておきます。
ネットワーク監視
まずはChrome DevToolsのNetworkタブを開いて、リクエストの発生状況を監視します。
フィルタでimgやmediaを選ぶと、画像関連のリクエストだけを追いやすくなります。
Preserve logを有効にし、ページ遷移やリロード時のログも保持すると便利です。
| 観点 | 確認ポイント |
|---|---|
| リクエストの発生タイミング リクエスト数 |
ステータスコード レスポンスサイズ |
| ウォーターフォールでの表示順 | ロード開始時刻の差 キャッシュ状態 |
ネットワークスロットリングを使い、モバイル環境での発火タイミングを再現するのも重要です。
スクロール操作
スクロールはゆっくり、段階的に行って、各ステップでNetworkタブを観察してください。
Page Downや矢印キーを使って一定量ずつ移動すると、どの位置でリクエストが発生するかが分かりやすくなります。
また、デバイスエミュレーションでタッチスクロールを試すと、より実環境に近い挙動を確認できます。
必要に応じてコンソールからwindow.scrollToを使い、意図的に要素を表示させる方法も有効です。
リクエスト比較
検証の最後に、lazyloadが有効な状態と無効な状態でリクエストを比較します。
無効化はloading属性の変更や、JavaScriptを一時的にオフにして行うと差が分かりやすくなります。
比較時はリクエスト数、合計転送量、各リソースの開始時刻をチェックし、改善効果を定量的に把握してください。
問題が見つかった場合は、どの要素で遅延が発生しているかを特定し、実装側の調整を検討します。
ツール別の確認先一覧
各種ツールごとに使い方と確認ポイントが異なりますので、目的に合わせて使い分けると効率的です。
ここではブラウザの手動確認から自動化ツールまで、Lazyloadの挙動を確認する際に役立つ確認先を一覧で解説します。
Chrome DevTools
まずはローカルで最も手早く検証できるのがChrome DevToolsです。
NetworkタブやElementsパネルを使えば、実際に画像リクエストがいつ発生しているかを簡単に追えます。
- Networkタブで画像ファイルの発火タイミング確認
- Elementsでimgタグやpictureタグの属性確認
- Performanceでスクロール時のイベント記録確認
- ConsoleでJavaScriptエラーの有無確認
DevToolsはリアルタイムで挙動を追いかけられるため、実装ミスやタイミングズレの発見に優れています。
Lighthouse
Lighthouseはページ全体のパフォーマンスとアクセシビリティを自動で評価してくれます。
Lazyloadに関しては画像の遅延読み込みがLCPや画像の遅延評価にどう影響しているかを指摘してくれます。
シングルランでのスコアと改善提案を受け取れるため、優先度の高い問題を把握しやすいです。
WebPageTest
WebPageTestはより詳細な読み込みタイミングの解析に向いています。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| First View | 画像リクエストの開始タイミングを確認 |
| Repeat View | キャッシュの挙動確認 |
| Filmstrip | 視覚的な読み込み進行を確認 |
| Request Details | 個別リクエストのタイムライン確認 |
タイムラインやフィルムストリップを見れば、スクロールやインタラクション後にどの画像が読み込まれたかが一目でわかります。
GTmetrix
GTmetrixはページ性能の診断と改善提案をまとまった形で出してくれます。
Lazyloadの恩恵や、逆に問題になっているケースを具体的な改善タスクとして提示してくれます。
Waterfallでのリクエスト順序を確認しつつ、提案内容を優先順位付けして運用に活かしてください。
curl
curlはサーバー側でのレスポンスやヘッダ情報を素早く確認したいときに便利です。
ヘッダにCacheやContent-Typeが正しく付与されているか、範囲リクエストが必要かどうかを調べられます。
ブラウザでの挙動と合わせて、curlでの生のレスポンス確認を行うことで問題の切り分けが楽になります。
実装タイプ別チェックポイント
画像やiframeの遅延読み込みには複数の実装パターンがあり、それぞれで確認すべきポイントが異なります。
ここではloading属性、IntersectionObserver、lazysizes、CMSやライブラリのプラグイン実装に分けて、実務で役立つチェック項目を具体的に解説します。
loading属性
まずimgやiframeにloading=”lazy”が正しく付与されているか確認してください。
上位表示領域の重要な画像に対しては遅延読み込みを避けるべきなので、ファーストビューの要素が誤ってlazyになっていないかも併せて確認します。
pictureやsrcsetを使っている場合は、loading属性が期待通りに動作するかをクロスブラウザでチェックしてください。
ブラウザネイティブのlazyはサポート状況が異なるため、対象ブラウザでの挙動確認を必ず行ってください。
IntersectionObserver
IntersectionObserverを使った実装では、観測対象とルート設定が正しいかを重点的にチェックします。
| チェック項目 | 期待する状態 |
|---|---|
| root | nullや特定のスクロールコンテナ |
| rootMargin | 余裕を持たせたマージン |
| threshold | 閾値の確認 |
| observe 対象 | 正しい要素が登録 |
| disconnect | 不要時に解除 |
コールバックが画面外からの進入で確実に発火するかは、Networkタブで画像リクエストのタイミングを確認して判断してください。
古いブラウザ向けにポリフィルを導入している場合は、ポリフィルの読み込み順や競合に注意する必要があります。
lazysizes
lazysizesは設定項目とデータ属性の管理が重要です。
クラス名やdata属性がテンプレートで正しく出力されているか、noscriptでのフォールバックがあるかを確認してください。
- lazyload class
- data-src data-srcset
- data-sizes auto
- noscript fallback
- プラグインやカスタム設定
初期化タイミングやプラグイン設定によっては、画像が二重に処理されたり読み込みが抑制されるケースがあるため、Consoleでエラーが出ていないかも確認してください。
プラグイン実装
CMSやテーマのプラグインを使う場合は、プラグインの設定とサイト全体のスクリプト構成を照らし合わせてください。
自動挿入機能が上手く働かず、重要な画像まで遅延されている事例が多いので、管理画面の設定は慎重に確認します。
キャッシュやCDNが関係する場合は、設定変更後にキャッシュをクリアしてから再検証してください。
さらに、複数のプラグインが同時に遅延読み込みを行っていないか、競合による二重ラップが発生していないかも必ずチェックしてください。
運用時の継続検証ポイント
運用中はLazyloadの効果が継続しているか、定期的に確認する必要があります。
まずはページ表示速度やLCP、CLSなどの指標を監視し、基準から外れたら原因を追跡してください。
リアルユーザーのモニタリングを導入し、特にスクロール時のリクエスト漏れや画像の未読み込みを検出するアラートを設定しておくと運用負荷を下げられます。
デプロイやプラグイン更新後は自動化されたスモークテストやサンプルユーザーフローで再確認を行い、IntersectionObserverのpolyfillやCDN設定の変更に注意してください。
ログやエラートラッキングでJavaScriptの例外を継続的に確認し、遅延読み込みの失敗が増えたら優先対応することをおすすめします。
定期的なユーザーテストやツールによる監査を組み合わせて、見落としを防ぎましょう。


